<フル>斎藤工がタクシーに怒り? 「もうやってらんね〜よ」な出来事を告白 映画『零落』完成披露プレミア上映会
2月8日、映画『零落』の完成披露プレミア上映会舞台挨拶が行われました。
人気コミックを実写化した、この作品。
主人公は、8年間による長期連載が終了した、漫画家の深澤薫。
鬱屈した空虚の毎日を過ごす中、妻ともすれ違い離婚の危機に。
そして世知辛い世間の煩わしさから逃げるように漂流し、夜の世界の女性と出会う‥
そんな漫画家の人生の帰路に立つの姿を追った、哀しくも美しい物語です。
会場には、まず監督を務めた竹中直人さんがアフロヘアーで登場。
「国分寺からやってきたビンシゲユキです。こう見えて43歳」と前説で場を和ませた後、司会者を紹介。 以降、キャストの斎藤工さん、趣里さん、玉城ティナさん、原作者の浅野いにおさんが登壇しました。
主人公の深澤役を務めた斎藤さん。
演じてみて「原作に出会ったのは5〜6年前だけど“心当たり”しかなかったというか‥
ミドルエイジ・シンドロームという中年のもがきというか、必殺技みたいな言葉があり、まさにそれだったのかもしれない‥ 最も浅野作品の中で内臓を描いてくれ、それが自分の内臓ではないかと思うほど、衝撃的な出来事という印象だった。 その心当たりを頼りにずっと現場にいた。痛いほど(主人公の)気持ちがわかった。自分のことなんじゃないかと思えるくらい共鳴した」とコメントしました。
竹中さんは、斎藤さんを主演にした理由について「斎藤さんと山田孝之さんと『ゾッキ』という映画を撮って、いつも3人で宣伝していた。たまたま山田さんが仕事で来られない時に、ご飯を食べに行こうとなり、僕が『次は浅野いにおさんの零落を撮りたいと思っているんだ』と言ったら、斎藤さんが『大好きです!』って‥ 『じゃあ、深澤やる?』となり動いた。 その時の斎藤さんの顔を見て一気に進んだ。 その瞬間を何度も思い出すのですが、もう斎藤工しか深澤は考えられなかった」と振り返りました。
これに対し斎藤さんは「もし当時、竹中さんが山田さんと食事をして、零落の話をし『大好きです!』と答えたら、ここには山田孝之が立っていたかも」とジョークを交え返しました。
竹中さんは、演技について「とにかく聞き取りづらい声で喋って。ずっと下向いていて」などと指示していたそう。 斎藤さんは「(自分の声は)普段から聞き取りづらいです。さっきも取材で『ん?、ん?』と新聞社の方に言われた」とコメントしました。
劇中、主人公は「もうやってらんね〜よ。こんなの‥」と本音をこぼすシーンが。
それにちなみ「最近、もうやってらんね〜よ。うんざりだよ」と思ったエピソードはあるか?との質問が。
斎藤さんは「メチャクチャある。タクシーをよく利用するが、空車だと思ったら迎車だった。(ライトは)なぜ同系色なんだと思いませんか? なんで真逆の色ではなく、近い色にするのか?それに対してはどうにか色味を変えてほしい」と告白。
一方の趣里さんは「家を掃除してもしても、なぜか髪の毛が落ちている。『あれ?』さっき拾ったのに?ねぇ?」と会場の笑いを誘いました。
最後には、登壇者全員でフォトセッション!
玉城さんは竹中さんと一緒に、両方の手のひらを頬にあて可愛らしいポーズを見せました。
映画『零落』は3月17日(金)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー!
©️2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会