フィールドキャスターのYouTubeチャンネルを作ったのが2011年8月19日。はじめの頃は、平日はTBSの夕方ニュース番組の制作、土日にフィールドキャスターの取材をしていました。
ただ、フィールドキャスターとしての動画の公開先は、YouTubeのみ…。ユーチューバーという言葉もまだ登場していない時ですから、TBSのディレクターとして取材する時と同じ機材で撮影・編集し、原稿を書くこともできるのに、イベント関係者やPR会社からは信用してもらえず、プレスリリースをもらうことすらできませんでした。
ただ、中には写真集発売イベントやアイドルイベントの告知を、事前にHPでしてくれる書店などもあったので、アポ無しで現場に行って、直接交渉をして取材会場に入れてもらっていたんです。
そんな中、2013年3月に、タレントの壇蜜さんの写真集発売イベントの動画をYouTubeにアップしたところ、その日、YouTubeで日本で1番再生された動画として急上昇ランキング1位を獲得したんです。
この動画がきっかけで、Yahoo!映像トピックスなどいろんなポータルサイトから「ニュース配信をしないか」という依頼がきはじめ、配信先が増えたことで著名芸能人も取材することができるようになりました。フィールドキャスターの成長は、壇蜜さんのおかげでもあります。
現在、フィールドキャスターはYouTubeで30万人以上のチャンネル登録者がいますが、チャンネルが成長できたのはYouTubeを研究し続けたからだと思います。
2011年8月19日にフィールドキャスターのYouTubeチャンネルをスタートしてから、数々のYouTube主催のイベントやセミナーに参加してチャンネルが伸びる秘訣をYouTubeの人から教わってきました。
2011年9月24日にYouTube x GEO Creator Day 2011というイベントに参加した経験は大きかったです。Google 技術部門担当副社長や、アジア太平洋地域 YouTube 製品開発ディレクター、そしてすでにYouTubeで人気になりつつあった人たちの話を聞いてYouTubeの将来性を感じました。まだこの時は動画プラットフォームと言うとニコニコ動画の方が勢いがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=pAufA_aDo_o (当時のイベントのアーカイブ動画です。)
2015年には、メディアのチャンネルを運営する一部の人が六本木ヒルズのYouTube Space Tokyoに招待されて「YouTube for Media 活用セミナー」が行われました。メディアとして、YouTubeで正しい情報を発信する使い方をYouTubeのパートナーサポートチームから海外の事例を含めて教えてもらいました。
2017年には渋谷のレストランで行われたYouTube主催の忘年会に参加させてもらいました。YouTubeで働いている人と、YouTubeに投稿している人が集まる会です。撮影・編集・出演まで全部1人でやっていて、総再生回数が1億回を超えている人たちがバンバンいて身が引き締まる思いがしました。
みなさんとタイトルやサムネイルの付け方のノウハウを共有しました。会場ではアイロンでワッペンを付けたオリジナルTシャツを作ってくれました!
2018年にはYouTubeに動画をアップしている制作者を招いたYouTubeクリエイターキャンプがYouTube Space Tokyoで行われました。YouTubeのアルゴリズムや、視聴者との長期的なエンゲージメントの作り方についてYouTubeの社員の方から講義を受けました。
YouTubeで多くの視聴者の方にチャンネル登録をしてもらえているのは、YouTubeの「中の人」から直接ノウハウを学べていることが大きいと思います。
また、自分が仕事をしている楽しさとしては、テレビからウェブ動画へ視聴習慣がどう変わっていくか、間近で見られることがあります。映画からテレビへ、映像コンテンツの視聴環境が変わっていったのと同じように、テレビからウェブ動画へ、どのように視聴環境が変化していくか、現場でリアルに感じていきたいと思っています。
株式会社フィールドキャスター 代表取締役 田中政和
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