行定勲監督 山﨑賢人さん主演の映画『劇場』の初日リモート舞台挨拶が行われました。作家・又吉直樹さんが芥川賞受賞となった「火花」より前に書き始めていた、作家の原点ともいえる恋愛小説である同作。 劇作家を目指す主人公・永田（山﨑賢人）と彼に恋をして必死に支えようとする沙希（松岡茉優）の、生涯忘れることのできない恋を描いている。 山﨑さんは実生活では社会や周囲の人とうまく協調できない、不器用な青年永田を、撮影前に何度も監督とエチュードを重ね役を作り上げたと言います。これまでにないボサボサヘアーとヒゲという表情で挑んだそう。 台本を初めて見たとき山﨑さんは「すごく面白くやりたいシーンがいっぱいあった。人間は愚かな部分がたくさんあるが、ここまで愚かな部分を出せる役は初めてだったから嬉しかった」と話しました。 映画の中では、沙希が永田に向かって「ここが一番安全な場所だよ」というセリフがある。山﨑さんは、このセリフを実生活で例えると「家です。（コロナで）自粛期間、家がさらに居心地が良い場所になる様に努力した。掃除やカーテンの色を変えたり植物を置いた。外に出れない分、自然を感じられ様にした」と答えました。 松岡さんもビデオで「自分たちが扮する役の様に熱く夢を持って、映画の世界を元気にしたい」とメッセージを送りました。
