東京ビッグサイトにて開催された次世代を担う若手映像クリエイターを対象とした映像制作の登竜門、東京国際プロジェクションマッピングアワード 夏フェスのダイジェスト映像が公開されました。
今回の楽曲を制作したDÉ DÉ MOUSEさんが、制作について感想を求められると「(自分が作った)曲が流れたら雨が止みましたね(笑)」と興奮と共に答えた。
制作を務めた首都大学東京の清水愛恵さんは「自分達で制作するに当たって、光がふさわしいテーマかなと思い、そこから始めました」と若い視点ならではの着想が垣間見えた。
また、橋本大佑監督作品にて音楽を担当した石田多朗も「学生と一緒に制作する、ということで若いフレッシュな感じかなと思っていたら、以外と皆老成しているというか(笑)締め切りが近づいてくると連絡つかなくなるところなんてもうベテラン並ですね(笑))と、会場からは笑いがおこる一幕もあった。
盛り上げる中、後半のプログラムがスタート。橋本大佑によるおかめとひょっとこがプロローグを演出し、学生チームによる作品の上映となった。
まずは首都大学東京による作品。普段は工業デザインを学んでいるということで、立体感や奥行きが感じられる作品。コメントからも感じられる光が活かされた作品となった。続いて多摩美術大学。3チームの中で1番チームメンバーの多い理由は手書きのアニメーションで制作していること。虫歯菌が暴れるという独自の発想で3DCGと手書きの温かみが融合した映像に仕上がった。学生チームの最後はvol.1開催時に最優秀賞を受賞したデジタルハリウッド大学。夏の情景を表現したCGのクオリティはピカイチとなっている。
いよいよ夏フェスはフィナーレへ。アニメーションを得意とする映像作家、橋本大佑がディレクターを務める作品の上映がスタート。おかめとひょっとこが登場すると、阿波踊りをモチーフとした陽気な踊りで会場を盛り上げる。妖怪に追いかけられつつ、やぐらの上で踊るおかめとひょっとこに観客が見入られていると、画面の隅に数字が映し出され、カウントダウンが始まった。「九、八、七、、」と会場からも声があがりはじめ、「三、二、一!」の掛け声に合わせておかめとひょっとこが大きくうちわをふると、合わせて花火が打ち上げられ、夜空にあざやかな光が約5分間に渡り降り注いだ。プロジェクションマッピングと花火のコラボレーションに会場は大きな盛り上がりをみせ、興奮覚めやらぬうちに終了した。このプロジェクションマッピングは今後東京ビッグサイトにて定期上映される予定。