<フル>脳科学者・茂木健一郎「幸せの条件っていうのは幻想」“女性の幸せな生き方”について熱くトーク!

<フル>脳科学者・茂木健一郎「幸せの条件っていうのは幻想」“女性の幸せな生き方”について熱くトーク!

3月8日、ウェスティンホテル東京にて、『HAPPY WOMAN FESTA 2023』が開催されました。

脳科学者の茂木健一郎さんによる“仕事も人生も最高に楽しくなる脳の活用法”をテーマにしたスペシャルセミナーが行われ、会場には多くの人が押し寄せました。

茂木さんは最初に、”幸せ”と聞いて思い出すのは、友人である堀江貴文さんだと話し始めました。 堀江さんが刑務所に収監されていたころ、茂木さんは面会時に堀江さんから言われた一言が忘れられないと言います。

「今週はね、ひとり半分ずつ、バナナが出るんだ〜って言ったんですよ」「ぼくは、堀江貴文は贅沢な生活をしないと幸せになれないと勝手に思い込んでいたんだけど、実はバナナ半分で幸せになれると」 「例えば女性だったら、何歳までに結婚しなくちゃいけないとか、子どもがいなくちゃいけないとか、幸せの条件と呼ばれるものというのは全て幻覚、幻想である」と熱弁しました。

さらに、茂木さんは、思い込みの例として同性婚を挙げました。子どもにとって男女の親がいたほうがいいという考えがある中で、アメリカでの研究では、父親と母親がいる家庭よりも、父親がふたりいる家庭の方が子どもが良く育つことが明らかになっていると言います。

「ここから先はあまりいい話じゃないんだけど、男性の方がアメリカでも給料が高いんだね」「だからダブルインカムで、世帯収入が高いから子どもも良く育つ。これはまた問題だと言えば問題なんですけどね」「実は我々はどんな状況でもそこに幸せを見つけることができるというのが事実なんですよね」

また、国際女性デーにちなみ、後半では”女性”の生き方についてトークがされました。 「実はね、女性はひょっとすると、男性よりもクリエイティブかもしれない」 「人類史上初めてプログラミングをやった人は女性なんですよ」「一番最初に、自分たちが使っている言葉で小説を書こうとした人って誰ですか?」「樋口一葉じゃないですか!」と、いま当たり前に使っているものの原点を探ると、そこには女性がいると話しました。

現在、茂木さんが在籍している東京大学の研究室では、パフォーマンスをいかにチームとして上げていくかが研究テーマになっていると言います。 「男と女の脳を比べると、女性の方が共感能力が高いってことがわかっているんです」「女性がチームの中で半分ぐらいいる方がチームとしての創造性が上がるという研究結果があるんですよ」 「だからいかに女性のパワーをエンパワーしていくかがものすごく大事なこと」と話しつつ、いまある社会の仕組みを変えていくことだけが幸せではないと話します。

「国会議員の数が(女性が)半分だ、クオーター制がどうのこうのってやったらいいと思うんですね」「ただ、それだけが絶対的な幸せの条件ではないと思う」 そこでもし自身が女性だったら、“裏勝り”という方法を取ると話す茂木さん。

「日本風の女性の生き方を考えるには非常にヒントになると思うんですけど、江戸時代に幕府が倹約令を出すわけですよ。贅沢な服は着てはいけないみたいなね。そういうときに江戸時代の町民はどうしたかっていうと、表地はすごく質素にする」「裏に錦とか絢爛豪華な生地を使って、それがおしゃれだった」 「そういう知恵が日本にはあって。別に抗議してもいいんですよ、けしからーん!とか」

「僕は大賛成です。女性がもっと活躍するっていうのはね」「でも僕がもしひとりの女性としていろんなチョイスがあった時に、裏勝りな生き方というか」「ちょっと工夫してみるかもしれないですね」と、現代の女性へ、茂木さんの考えを披露しました。

さらに、現代を生きる女性の苦難については、「ポジティブサイコロジーっていうのはすごく我々、脳科学をやっている中で研究するんですけど」「情熱と苦難っていうのは同じパッションという言葉で表されるわけですね」「キリストが十字架を背負ってゴルゴダの丘を行くっていうのも同じパッションなんですよ」 「何かのきっかけでちょっと考え方を変えたりだとか、気づきがあると、苦労とか辛いことをした分だけ、ものすごく周りの人を明るくするようなポジティブな人になれるのかもしれない」と言い、脳の科学に基づいた生きる秘訣を話しました。

最後に茂木さんは、「男性の方、今日からですよ。少女漫画見るか、宝塚見るか、女性が思い描いている理想の男性像がどういうものかっていうのをちゃんと研究していただいて」「女性がHAPPY WOMANになれるように、今日から心を入れ替えて、素敵な男性になってください!」と会場へ呼びかけていました。

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