川崎宗則選手の恩返し夢授業 in飯舘村 Munenori Kawasaki

2014年12月7日 今季、アメリカ大リーグのブルージェイズでプレーした川崎宗則選手。東日本大震災の復興支援プロジェクトとして開催したのが『川崎宗則の恩返し夢授業 in飯舘村』。まず、川崎選手は飯舘村役場で菅野典雄村長と挨拶。そこで村長から飯舘村の方言『真手(までい)』を教えてもらいました。『真手(までい)』とは、手間ひま惜しまず、丁寧に、心 をこめて、といった意味合いで使われる方言です。

川崎選手が訪れた日の放射線量は0、41マイクロシーベルト。車で移動する脇には除染作業のための道具が置かれていました。

向かったのが、原発事故の影響で避難している福島市内の飯舘中仮校舎。

このイベントは川崎宗則選手が、被災地を野球教室を通じて少しでも子供たちの力になれたらという想いから始まりました。野球教室は、飯舘中学校、飯野中学校の生徒など、中学生約35人にストレッチ、キャッチボール、ピッチングなどの指導を直接行いました。あえて股の間でボールをキャッチする方法を教えるなど型にとらわれないムネリン流の野球教室。子供たちに笑顔が広がっていきました。

トークショーでは、モチベーションの保ち方や飯舘村の子供たちと触れ合った感想について語りました。

「みんな明るいです。なぜかといったらもう前を向いているんですね。自分の力で歩いてなんとか楽しいようにこれからやっていくしかないと覚悟を決めたような、そんな感じがしました。」

夢授業で生徒たちに伝えた言葉は『チェスト!』。

「チェストは自分の思うままに進んでいけ、突っ込んでいけ、そういう意味です。自分の足を使って自分のやりたいことに向かって踏み出す勇気をみんなに持ってほしいです。」

車で去る川崎選手に飯舘村の生徒たちは、車が見えなくなるまで手を振っていました。

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