「亡き父を思い歌った」虹コン・清水理子 映画『お終活』エンディング曲担当
今月13日、新宿ピカデリーにて、映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』の舞台挨拶が行われました。
登壇したのは、主演・水野勝さん、剛力彩芽さん、高畑淳子さん、松下由樹さん、エンディングテーマを歌う清水理子さん(虹のコンキスタドール)、監督・香月秀之さんの6名。
本作は人生百年時代といわれる今、定年後に訪れる「熟年の青春=“熟春”」を明るく迎えるために人生整理に動き出す家族の騒動をコミカルに描いた「笑って!泣けて!役に立つ!」ヒューマンコメディだ。
5月12日に公開されて約3週間。
周囲の反響について、水野さんは「映画の公式ツイッターがあるけど、そのフォロワーさんが『この映画を他の人にも伝えたいからチラシやポスター自ら貼りたい』という人もいた。我々が想像した以上の反響を感じた。本当に感謝でいっぱい」とコメントしました。
水野さんの上司役を演じた松下さんは「私自身、初めてこの映画で終活に触れた。葬祭ディレクターだが、どのようにしているのか講義を役作りのために受けた。そしたら思ったものと違い、もっと身近なものと感じた。皆さんからもイメージと違った。死を迎えることの準備ではなく、どう生きるかというイメージに変わったという声をいただいた」とのこと。
エンディング曲『あなたへ』を担当したのは、アイドルグループ・虹のコンキスタドールの清水理子さん。 彼女にとって初のソロ曲であり、歌へ込めた思いを聞かれると「実は私は幼いころにお父さんを亡くしていまして、その時に『もっとこうすれば良かった』と後悔することがあったので、この映画を見てその時のことをすごく思い出した」と振り返り、「このエンディングテーマソング『あなたへ』も大切な人を皆さんがもっと大切にしたいと思う気持ちになればいいなと思って、いつも思いを込めて歌わせていただいています」と目を輝かせました。
続けて、作品のタイトル“熟春”にかけ、青春時代の思い出について問われた登壇者。
清水さんは「18歳から芸能活動を始めたけど、学生生活では全く青春を過ごした思い出はない。でも今みんなで歌っているときは青春を感じる。青春していると感じる。いつが青春かと聞かれたら今と答える」。
剛力さんは「小学生のころからこのお仕事をさせていただいているから‥ 今もまだ青春を過ごしている感覚。そのままかなと思う」とし、「“熟春”にたどり着けるまで青春は過ごしたいな。何ていうのか大切な思い出話出すとキリがない」。
一方の高畑さんは「高校時代に、陸上部の長野くんが好きだった。私は水泳部で自転車置き場に長野くんの自転車が残っていると『あっ、まだ帰ってないんや』と思い待ってました。だけど私は水泳部なので髪の毛が貞子みたいにベターっとなっていて、長野くんの前だとしゃべれませんでした。『お前気持ち悪いな』と‥ 好きな人の前だと何でこんなしゃべれないんだろうと‥ 女友達からは『長野くんの前でも私たちと同じように振る舞えば好きになってもらえるで』と言われた」と切ない恋の思い出を語りました。
次に香月監督が「私も高校の時は長野さんという方が好きだった」とツッコミ。
しかしこれは冗談。会場にはクスクスと笑いが響きました。