こんにちは。株式会社フィールドキャスター 代表取締役の田中政和です。
私はキー局の報道ディレクターとしての経験を経て、2011年に弊社を立ち上げました。これまで企業のブランディング、マーケティング、採用に関する動画制作に数多く携わってきました。自社で運営するYouTubeチャンネルも登録者数38万人を超え、伝わる映像づくりの重要性を日々実感しています。
本記事では、採用動画に興味のある企業様に向けて
- 採用動画のメリットや種類
- 制作のポイント
- 実績豊富なおすすめの制作会社
などを動画会社の社長でありつつ、一般社団法人総合経営管理協会が認定する「採用コンサルタント(※)」の資格も持つ私が詳しくご紹介します。
(※)人材採用の意義・重要性を明確にし、経営視点に立脚した人事・採用業務のあり方を学ぶコンサルタント資格です。
採用動画とは?その目的と種類
採用動画とは、企業が求職者に向けて自社の魅力や働く環境を伝えるために制作する動画コンテンツのことです。従来の採用手法と比べて、視覚・聴覚に訴える力が強く、短時間で印象的な情報伝達ができるのが特長です。
企業が採用動画を活用する主な目的は以下の通りです:
- 企業の理念や価値観を明確に伝える
- 社員のリアルな姿や働く様子を可視化する
- 入社後のミスマッチを防ぎ、応募者の質を向上させる
- オンライン説明会やSNSでの発信力を高める
採用動画にはいくつかの種類があり、目的やターゲット層に応じて使い分けることが重要です。
採用動画の主なタイプ
タイプ | 内容 | 活用シーン |
会社紹介動画 | 企業理念、事業内容、将来のビジョンなどを伝える | 新卒採用、会社説明会 |
社員インタビュー | 若手や中堅社員の声を紹介し、職場のリアルを伝える | SNS発信、求人サイト |
オフィス・業務紹介動画 | 職場環境、チームの雰囲気、1日の業務フローなどを可視化 | ミスマッチ防止、入社後フォロー |
オンライン説明会動画 | 採用担当者による説明、代表メッセージを収録 | 自社HP、YouTube |
たとえば、スタートアップであれば「経営者の想いに共感してくれる人材」を引き寄せるための会社紹介動画が有効ですし、大手企業であれば「安心感」や「働き方の多様性」を伝えるオフィス紹介やインタビュー形式の動画が効果的です。
このように、採用動画は単なるPRツールではなく、採用成功のための戦略的なコンテンツです。次章では、そんな採用動画を活用することで得られる具体的なメリットについてご紹介します。
採用動画を制作するメリット
採用動画には多くの利点がありますが、ここでは特に採用活動の成果に直結する4つのメリットを紹介します。
1. 企業の魅力を視覚的・直感的に伝えられる
文字情報だけでは伝えきれない「雰囲気」や「働く人の表情」「社内の空気感」など、五感に訴える情報を伝えられるのが動画の強みです。たとえば「和気あいあいとした職場」と言葉で書くよりも、笑顔で働く社員の映像を見せた方が何倍も説得力があります。
2. 応募の質が向上する(ミスマッチ防止)
求職者が企業の文化や働き方を事前に理解できるため、入社後のギャップが減り、定着率の向上にもつながります。動画を通じて「自分に合いそう」「ここで働きたい」と共感した応募者は、モチベーションやフィット感も高くなる傾向があります。
3. 採用活動の効率化
説明会を動画化することで、求職者がいつでも視聴できるオンデマンド型採用が可能になります。採用担当者の説明業務が削減され、効率的に多くの候補者にリーチできる点も大きな魅力です。
4. SNSやWebメディアでの拡散性
採用動画は、企業ホームページだけでなく、Twitter、Instagram、YouTube、TikTokなどのSNSとの相性が抜群です。短尺に編集してリール動画として再利用することで、より多くの接点を生み出すことができます。
採用動画制作の流れ
採用動画は「作ること」自体が目的ではなく、「目的に合った成果を得るためのプロセス」が重要です。以下に、一般的な採用動画の制作フローを紹介します。
ステップ1:ヒアリング・企画構成
最初の打ち合わせで、採用課題やターゲット人材、伝えたいメッセージを明確にします。この時点で企画書や絵コンテが作られることもあり、動画の方向性を決定づける重要なステップです。
ステップ2:撮影準備・スケジューリング
出演者(社員)、撮影場所、日程などを調整します。必要に応じてメイクや衣装、撮影許可などの事前準備も行います。
ステップ3:撮影・インタビュー
現場での撮影が行われます。社員インタビューや業務風景など、構成に基づいて素材を撮影していきます。インタビュアーやディレクターの力量で、リアルな表情や本音が引き出されます。
ステップ4:編集・ナレーション・BGM挿入
撮影素材を編集し、テロップやBGM、ナレーションを加えて映像を仕上げます。会社の雰囲気に合ったトーンで演出することが求められます。
ステップ5:初稿チェック・修正対応
初稿を確認し、必要に応じてテロップの調整やカット編集などを修正します。社内での承認フローを踏む場合は時間確保も重要です。
ステップ6:納品・公開・活用
完成した動画は、採用ページやYouTube、SNS、説明会用資料などで活用します。活用方法を設計しておくことで、動画の価値が最大化されます。
採用動画制作の費用相場
採用動画の費用は、内容の規模や撮影日数、出演者の有無などによって大きく変動します。以下に代表的なパターンと価格帯の目安を紹介します。
動画タイプ | 価格の目安(税別) | 特徴 |
シンプルな社員インタビュー(1〜2分) | 15〜30万円 | 撮影1日/1〜2名出演/編集のみ簡易 |
会社紹介動画(3〜5分) | 50〜100万円 | 企画構成・インタビュー・ナレーション・BGM含む |
ブランディング重視の採用映像 | 100万円〜 | ストーリーテリング・演出強化・複数拠点撮影等 |
費用に影響する主な要因
- 撮影日数とロケ地の数
- 出演者(社員・役員・ナレーター)の人数
- 編集内容(アニメーション、モーショングラフィックス等)
- 納期のスピード
コストを抑えるための工夫
- 撮影素材を複数の動画に使い回す(例:1日撮影で2〜3本制作)
- 社員のナチュラルな会話を活かし、ナレーションを省略する
- 自社撮影と組み合わせ、編集のみ外注する
費用はあくまで目安です。目的と予算に合わせて最適なプランを提案してくれる会社を選ぶことが大切です。
採用動画制作におすすめの制作会社6選
ここでは、「採用動画の実績が豊富」かつ「目的別に選びやすい」制作会社を6社ご紹介します。
株式会社プルークス|採用動画×マーケティングの最前線

- 特徴:2,000社以上・7,000本超の制作実績を持つ動画マーケティング会社。採用動画だけでなく、ブランディングやSNS展開まで一貫して支援。
- 主な実績:キリン、日本航空、J:COMなど大手企業多数。
- 価格帯:会社紹介動画で100万〜200万円程度が目安。
- 強み:採用広報とマーケティングの融合による高い訴求力。
🔗 プルークス公式サイトはこちら
株式会社ビットセンス|年間100本超の“採用特化”動画制作

- 特徴:累計800社以上、年間100本超の採用動画を手がける実績豊富なプロダクション。
- サービス:採用パンフ・Webコンテンツと一体化した動画戦略を得意とする。
- 価格帯:パッケージ10万円~、フルオーダー50万円~。
- 強み:手軽さとカスタマイズ性の両立。
🔗 ビットセンス公式サイトはこちら
株式会社ファニプロ|「採用を伝える」専門会社

- 特徴:採用ブランディングに特化し、動画だけでなくパンフやWeb制作も対応。
- 主な実績:会社紹介・プロジェクトストーリー・説明会動画など幅広い実績。
- 価格帯:フルオーダーで150万〜300万円が多く、セミオーダー(PAKETUNE MOVIE)なら28万円〜。
- 強み:人材業界の知見を活かした企画力。
🔗 ファニプロ公式サイトはこちら
株式会社LOCUS|Web施策と連動した動画活用が得意

- 特徴:2,000社・20,000本以上の制作実績。採用動画のマーケティング的活用に強み。
- 主な実績:サイボウズ、TVerなど。採用動画と採用サイトの連携も可能。
- 価格帯:個別見積だが、相談無料。
- 強み:SNS・Webとの連携による母集団形成支援。
🔗 LOCUS公式サイトはこちら
株式会社ネオキャリア|採用ノウハウを活かした動画制作

- 特徴:人材紹介・派遣を手がけるネオキャリアが提供する動画制作サービス。
- 主な実績:10,000社超の採用支援から蓄積した知見を活かした動画戦略を提案。
- 価格帯:オープニング動画30万円〜、インタビュー動画50万円〜、パッケージ(スタンダードプラン)70万円〜。
- 強み:自社の採用知見に基づいた成果重視の動画づくり。
🔗 ネオキャリア公式サイトはこちら
株式会社フィールドキャスター(「リクムビ」)|“報道”の視点でリアルを伝える

- 特徴:元キー局ディレクターが代表を務める動画制作会社。報道制作の取材力と構成力を活かした、リアリティのある映像が特徴。また、採用動画に特化したサービス「リクムビ」を展開中。
エンタメ特化の自社YouTubeチャンネルは登録者数38万人超。情報を「届ける力」にも強み。 - 主な実績:
- 価格帯:基本プラン:1本:30万円、3本:100万円~など。
- 強み:採用コンサルタントの資格を持つ代表の田中による、学生の意識調査などのデータを徹底的に活用した映像制作。
🔗 フィールドキャスター「リクムビ」公式サイトはこちら
まとめ|採用動画は「誰に伝えるか」「誰が伝えるか」が重要
採用動画は、ただ作るだけで効果が出るものではありません。企業の「想い」と求職者の「共感」がつながるためには、
- ターゲットを明確にし
- 映像で何をどう伝えるかを設計し
- それを形にできるパートナーを選ぶ
ことが不可欠です。今回紹介した6社は、いずれも採用動画に深い知見と経験を持つプロフェッショナルです。自社の課題や目的に合った制作会社を選び、効果的な採用コミュニケーションを実現しましょう。
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