栗原類 自身の発達障害について「周りの支えがあれば普通に生活できる」 初翻訳「リズ・クリモのちいさなセカイ」発売記念イベント
2015年7月4日 東京・新宿 モデルの栗原類さんが、初の翻訳に挑戦したコミック「リズ・クリモのちいさなセカイ」(飛鳥新社、1500円)発売記念イベントに出席しました。イギリス人の父と翻訳家で日本人の母を持つ栗原さん、イベントでは初の翻訳作業の裏話と先日、テレビ番組で告白した、発達障害の1つである自身の「注意欠陥障害“ADD”」についてコメントしました。
(本の発売)いかがですか?
「僕は元々小さい頃から絵本が好きで英語でも日本語でも読んでいたのですが、同じ本を英語と日本語で読むことが多かったので。それでこれをどう翻訳するかというのが自分にとっても挑戦でした。中でも英語での訳が、どうすれば日本の皆さんにも笑ってもらえるような言葉選びだったり、ジョークのオチとか僕にとっても勉強になったので新しいお笑いのツボも出来たのかなと思います。」
「訳すというのなら辞書でも出来るということなのですけど、言葉選びだったり、絵で伝える面白さというのは英語と日本語文章的な面では全然違うので映像で見せたら映像で伝わるけど、本では文字で伝えるという事で読んだ時、笑えてクスッとくるものが違いました。文字の大きさだったり。同じ文字でもひらがなとカタカナで全然インパクトや笑いも違うので。文章も新しいなと思いました。」
翻訳の出来は何点?
「4点。5点中4点です。これはちゃんとした本です。5点満点中4点くらいです。」
「ちゃんと命をこめて翻訳しました。」
「実際に絵本を翻訳していた時も絵、文字を見ているので。実際小さい頃読んでいたタンタンやバーバラのような絵本を読み返しているような感じ。自分が楽しんでいた純粋な子供の頃の気持ちを取り戻せた感じがしたので。日本語から英語に訳す事が出来るなら是非(今後)したいです。」
この前番組で病気の事を話していたが?
「質問ありがとうございます。今回は本の宣伝でもあるので質問の事はお断りさせて頂きます。でも色んな人達に実際にADD(注意欠陥障害)の事を知って頂けたという事を嬉しいと思っています。」
「昔から普通に生活していますので、勿論周りの支えとかあるのですがちゃんと周りの人の支えがあれば一般の人と同じような生活を送れます。」
「リズ・クリモのちいさなセカイはすごく素敵な本なので全年齢が対象でありながら、どんな人でも楽しめるような可愛らしい絵だったりブラックユーモアだったり、ちょっとおしゃれなジョークが読んだら、はまりますので是非ご購入下さい。」
先日テレビ番組で発達障害の1つ「注意欠陥障害“ADD”」であることを告白した栗原さん。「周りの支えがあれば、普通に生活できる」と語っており、今後もモデル、翻訳家として才能を発揮していただきたいです。