平均年齢60歳以上の高齢窃盗集団が25億円を盗んだ実話。『キング・オブ・シーヴズ』マイケル・ケイン特別インタビュー

2015年、英国史上「最高額」「最高齢」の金庫破り集団として世界中を驚きの渦に巻き込んだ衝撃の窃盗劇の実話『キング・オブ・シーヴズ』が2021年1/15(金)に公開初日が決定しました。

かつて「泥棒の王(キング・オブ・シーヴズ)」と呼ばれたブライアン(マイケル・ケイン)。

一度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていたが、妻の急逝後、知人のバジル(チャーリー・コックス)からロンドン随一の宝飾店街〝ハットンガーデン″で約25億円を盗み出す大掛かりな窃盗計画を持ちかけられる。

ブライアンは一度引退した身ではあったが、久々の大仕事の魅力に抗うことが出来ず、ケニー(トム・コートネイ)、テリー(ジム・ブロードベント)、ダニー(レイ・ウィンストン)、カール(ポール・ホワイトハウス)ら、かつて伝説と謳われた窃盗団を再結集、再び犯罪の世界に手を染めることになる。

ケインがこの映画のもとになった実際の事件を知ったのは「新聞」だと言う。

「逮捕された時点で(ブライアンは)73歳とかだったはずだ」「この話が映画化されたらオファーが来るかもと思ったが、そのとおりになった」とその記事を読んでいた当時を想い起こした。

そして、本作が“喜劇かどうか?”と問われると「実話だ」と、シンプルに返答。

つまり「シリアスな場面もあれば、笑える場面もあるのが人生だろう?」とその理由を述べ「確かに犯人が使い物にならない老人なのは笑えるね。肉体的に犯行は不可能だった」盗んだ現金が巨額すぎて、老人が手で持つにはあまりに重すぎて運べなかったというお粗末な結末についても「そういう哀愁漂うような部分が、シリアスだが笑える。運べないカネを盗むなんてね」と、熟練俳優ならではのシニカルな返答を戻した。

トム・コートネイ、ジム・ブロードベント、レイ・ウィンストン、ポール・ホワイトハウス、マイケル・ガンボンら、英国屈指の俳優たちと共演したことについて感想を求められると「素晴らしかった」と絶賛。

「今までのキャリアで一番楽をできた。よく知っている人と仕事ができたからだ。ロケ地は地元ロンドン、撮影クルーもイギリス人、共演者も撮影クルーも昔からよく知る人が多いそんな現場だった」とユーモアたっぷりに撮影当時を懐かしみ「いろいろな選択肢があったとしても、この作品のブライアン役を絶対逃さなかったと思う」と力強く宣言、本作に対する意気込みを語った。

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配給:キノフィルムズ 

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