ビートたけし 忽那汐里のうぶ毛を剃って撮影する変質者役 12年ぶりの自作以外で主演! 映画『女が眠る時』

2015年7月11日 東京・港区 映画『女が眠る時』の製作発表記者会見が行われ、ビートたけしさん、西島秀俊さん、忽那汐里さんら豪華出演者が登場しました。ビートたけしさんは忽那汐里さん演じる女性の産毛を剃って、寝姿を撮影するという変質者の役。ハリウッドを代表する巨匠ウェイン・ワン監督が、初のオール日本人キャストで邦画の監督に挑む作品です。

謎めいた初老の男・佐原役には、自作以外での映画主演は『血と骨』以来12年ぶりとなるビートたけしさん。佐原に振り回されていく作家・健二役には、『CUT』がヴェネツィア国際映画祭にて絶賛された西島秀俊さん。ミステリアスなヒロイン・美樹役には、オーストラリア出身で2015年カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞した『黒衣の刺客』など、国際派女優としての期待が高い忽那汐里さん。

Q. クランクイン前に監督とディスカッションをされたということなんですが、ご自身ではどのようにそれぞれの役について取り組んだのか教えて下さい。

ビートたけし
「事前にもお会いしたり、現場でもかなりいろいろ演技指導があって、どう応えるかっていうのは問題にあったんですが。ウェイン監督は、『OK、最高』って終わったのかなと思ったら、『もう一回』って。いったいどっちなんだろうって『今までで一番良かった、もう一回撮っとこう。』今までで一番・・・。それでちょっと、あまり信用しなくなりました。」

西島秀俊
「僕は作家なんですけども、自分の才能をどこか見失ってしまった男で、失った才能をもう一回取り戻していくっていう役なんですけども、監督には何本か具体的に『この映画を見てくれ』っていう映画のDVDを渡されたり、自分の中でサスペンスの要素もすごく強いので、サスペンスの映画を何本かと小説もちょっと自分の思い込みで、これは元なんじゃないですかっていう、監督には『違う』って言われましたけど、そういうものを読んだりして。」

Q.ウェイン監督の台本がどんどん変わっていくという演出方法はいかがでしたでしょうか?

西島秀俊
「本当に、確かに撮影していくうちにどんどん新しいシーンが増えていって、削られるシーンもあって、すごく刺激的で気の休まる事がない、でもなんか充実した撮影でした。実際現場で、ウェイン監督が北野さんにこういうシーンを撮りたくて、こういう事を考えているんだけど、どうだろうっていう質問をされて、北野さんが、いや、こういう例えばああいえばっていうことで、どんどん膨らんでいくのを目の当たりにずっと見れたっていうのは、今後の俳優人生の財産というか本当に勉強になりました。」

忽那汐里
「本当に予測不可能な毎日で、そういう意味ではいつも以上に常に自分の役がどっちに気持ちが傾いたとしても、ぶれないようにすごく考える時間が本当に多かった。よくシーンが増えることがあるかと思うんですけど、いらないと思ったシーンは、その場で全て判断して、その感じが本当にとても面白いなと思って、いつも柔軟性はあるんですけど、すごく指摘して下さることは的確なので、本当にすごく面白い刺激的な毎日でした。」

Q,.12年ぶりの自作以外の映画に主演するにあたって、なぜこの役、なぜこの作品を選ばれたのかもう少し深くお伺いしたいのですが。

ビートたけし
「なぜ、出るかって、スケジュールが上手いこと調整できたから。あと、ギャラが貰えるっていう。」

終始冗談を連呼していたビートたけしさんでしたが、「役者としても監督としても勉強になった」とコメントしていることから、本作への出演によってハリウッド監督から様々なものを吸収したことが伺えました。女への執着が狂気へと変わっていく男の姿を描いたミステリーという深いテーマに対して、豪華な出演陣がどのような演技をするのか、注目したいです!

映画『女が眠る時』は2016年公開予定です。

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